雑記。
■映画『リンダリンダリンダ』
香椎由宇とペ・ドゥナという好みの女優さん目当て(みーはー)に見たんだけど、意外と良作。『スウィングガールス』『ウォーターボーイズ』『フラガール』の系譜に連なるんだろうけど、フツウの青春って決して劇的ではなく淡々と流れる日常の中にほのかに煌めく光や熱情によって生成されるんだよなって点でもっとも共感できる作品。ブルーハーツという素材を含めてターゲットは私らの世代(30代前半)なんだな、きっと。
■書籍『渡邉恒雄 メディアと権力』
稀代のマキアヴェリアン・ナベツネが粛正を重ねながら確固たる権力を手にするまで。著者が採り上げた野中広務もそうなんだけど、権力を巡るハンドリングに長けた者が志のある者を駆逐しながら出世の階段を駆け上がるさまはおぞましく絶望的である。部落差別の根絶に奔走した若き日の野中、主体性論を掲げ独善的な共産党主義者に楯突いた若き日のナベツネ…共に権力に魅せられその闘争に己が居場所を見出し、その志を廃らせてしまうのだ。なにより恐ろしいのは、ジャーナリズムに縁の遠いはずのナベツネが不可侵の大新聞社を牛耳っている点にある。このあたりを踏まえた上で読売新聞や中央公論社や日テレの論説を読み解くとメディア・リテラシーを鍛える上で面白い。それから、巨人の物量作戦がことごとく失敗に終わるのはナベツネが大して野球に関心がないからなんだなと。
「君主たる者は、その政体を保持するために、時に応じて信義に背き、慈悲心に背き、人間性に背く必要がある(君主論)」それができないから、私はゼネコン社員を辞めたんだな、と改めて感じる一冊だった。時としてマキアヴェリズムが必要なことはわかるのだが、規模の大きい政体においてそれを断行することは私にはできそうにないし、それを恐れる人間でありたいと思うのだ。
■朝青龍問題
この惑星の親は子を叱らない…ってことじゃないかなあ。知らないけど。
■JRA競馬開催中止
馬インフルエンザ感染拡大、ということで開催中止。週中では開催に前向きな話も出ていたのだが、専門医に言わせると「ありえない発言」だとか。問題が生じた際のパブリックコメントでその組織や責任者の質が明らかになるという様式は、原発事故やミートホープや東横インなんかでも観察できるのだが、相変わらずJRAは競馬を愛していないなってことが観察できる。それから、メイショウサムソンも感染したそうで残念。早々に現地入りして前哨戦から臨む、という好ましい臨戦過程だっただけにね。昨年3位入線(後に薬物使用で失格)したディープインパクトよりはロンシャンの芝に適正があったはずだし、関係者もさぞかし無念だろうな。
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