備忘録ということで、読み終わった書籍について触れておこう。
「ウルトラ・ダラー」の手嶋龍一氏とムネオにまつわる不正事件で連座→有罪判決を食った(控訴中)佐藤優氏による「インテリジェンス」についての対談集。
彼らがここで使う「インテリジェンス」というのは、秘密戦とか諜報戦の意味。現代日本の外交における問題点は、収集された情報に対するリテラシーやその運用能力に長けた「インテリジェンス・オフィサー」の絶対的な不足、と彼らは述べている。省庁間の障壁やらそれを束ねるべき政治家の不能やらが情報収集力のあるTokyoの地の利を活かせない足かせになっており、ゆえに、インテリジェンス専門の機関を設け、その情報を統括管理し分析を加え、然るべき事態にそれを流動的に活用できるようにしよう、と提起している。まずは圧倒的な人材不足をなんとかせよ、と。
で、実際に安倍内閣ではそのような機関を設立すべく動いているそうな。このことと安倍さんが固着する憲法改正やら愛国心教育やらを組み合わせると、これまで圧倒的に軽視されていた国際社会秩序における日本のプレゼンスを高めるための下地を安倍政権は丹念に(←どこが?)紡いでいるわけだね。莫大な資金を提供しながら国際社会からまったく無視された湾岸戦争の悲哀はゴメンだと。まあ、そうして対外として張り合える態勢を整えたその先にはそれらが日本の国益に寄与するのだろう。
ただ、今の安倍政権の不人気ぶりではどうかねえ。本来必要なはずの特措法延長すら難しそうな情勢だしな。やっぱり、時間をかけて国民にひとつひとつ言葉を尽くして説明するしかないんじゃないかとは思う。「国防」って言葉に拒否反応を示す国民性だけに難しいんだろうけど、結局は国民の審判を仰ぐことになるのだから、もう少し国民を賢くする努力をしないといけないのではないかなあ。
…あ、ぜんぜん書評になってねえ。まあ手嶋さんの酔っぱらい方が相変わらずで微笑ましいってことで。それにしても、安倍さんと岸信介の鼻から口までの間の抜け方はやっぱり似ているよな…。安倍さんもじいちゃんくらいアクが強かったら人気も上がるだろうに。
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